石油化学新報 グラフェン系樹脂添加材を開発・上市

グラフェンプラットフォーム(東京都)は、天然黒鉛を剥離生成して製造するグラフェン(シート状炭素分子)を原料とする樹脂添加剤「グラフェンナノハイブリッド」を開発し、このほど出荷を開始した。
ベース樹脂中にグラフェンを高濃度(重量比5~20%)で閉じこめたマスターバッチ形態で、5~50倍に希釈して使用する。価格(ポリエチレン用)はkgあたり1,000円(1トン以上)。2015年度からの3年間で約50億円の売り上げを見込んでおり、同社が強みとするエレクトロニクス(半導体、LiB)関連と並ぶ基幹事業として期待する。
グラフェンは、鋼鉄の100倍以上の強度を持ち、金属の10~100倍の熱伝導特性を保有し、さらに平面の結晶構造がきわめて小さいためガスや液体などあらゆる物質を通さないという完全なバリア特性を持つなど、優れた物性を有する。樹脂の成形時に「グラフェンナノハイブリッド」を添加することにより、グラフェンの高強度、高熱伝導性、高電気伝導性などの優れた物性が樹脂に付与できる。
グラフェンによる樹脂の機能性向上は、これまでも研究レベルでは進められてきたが、グラフェンは地上でもっとも薄く、約20グラムで東京ドーム(5万㎡)をすべて覆い尽くす表面積があるため、グラフェンを樹脂の高電子鎖に細かく高度に分散させることは技術的に難しく、量産は性能的・コスト的に困難だった。

-2014年8月1日(金) 発行 代4841号 石油化学新報より-

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